空が落ちるブログ

空が落ちても何もないよ

俺はこれからキャバクラ並みのサービスを提供しないといけないのかもしれない

学生時代に割と飲み会は開かれてた。もちろん20歳も超えてたし全く問題はない。そんな時は気軽に「名古屋で飲み会やろうぜー」とか言ってた。大学も市内だったし俺も市内に住んでたし。

 飲み会っていうと大学生は割と頻繁にある。新歓コンパから始まり、試験終わったとか、学祭が終わったとか、会えば意味もなく飲むやつもいた。正直「なんでこんなにやるんだ」ってくらい飲み会をする。俺は別にお酒が好きでもないし、強くもない。でも毎回メンバーは入れ替わるし、苦痛じゃないしなんだかんだ行ってた。行けばやっぱり楽しい。いろんな話聞けるし意外なプラスになることは多かったと思う。本当に飲み会というのは、この時しか楽しめない場なんだと思ってた。

でもやっぱり飲み会はお金がかかる。1回につき3000円とかあほかと思う。5000円飛ばす飲み会もあった。その時は幹事を恨んだ。ウソ。でも心の中では「マジかー」くらいの批判はあった。だから自分が幹事をするときは、味もおいしくて、安くて、長くいられる場所を選んでた。そんくらい気を使ってた。

毎回楽しい飲み会だったけどやっぱり呼んでも来ないやつもいた。別に毎回来いってわけじゃないけどなんで来ないの?って思うときもある。年に1回の集まりを断られた時もあった。まじかーって正直ショックを受けてた。まあ気持ちはわからんでもないけど、年に1回くらいのなんだし来ようよって気持ちはあった。

理由を聞いたら驚いた。金がないんだと。そんな理由かよ。いや別にそんなって言っちゃいけないかもしれないけれど、もうちょっと頑張ったらどうか。別に差別的なことを言ってるわけじゃない。そいつは特に苦学生というわけでもなく、何か家庭に問題を抱えているというわけでもない。バイトもしっかりしているし、結構遊んだりもしてる。食事も普通にとってる。家なんかはどちらかというと俺よりも裕福な方だった。親からお金の使い方を制限されているわけでもない。ただ単純に「飲み会に使うようなお金がない」とのことだった。「それだったらもっとバイトしろよ」なんて周りからも言われてた。でもまあ来たくないんだったらしょうがないな、とその時は思ってた。

後から聞いたらそいつ定期持ってないんだと。学生生活も終盤に差し掛かってたから更新しなかったんだと。「ふーん、それが?」くらいに聞いてたら片道1000円かかるらしい。
3000円の飲み会に5000円かけないといけないって。
それを聞いたらなんか厳しいなって思い始めた。俺は定期券持ってるし、飲み会行ったら普通に3000円払うだけ。でもそいつだけ同じ飲み会に倍近くのお金払うことになる。平等・不平等の話じゃないかもしれないけどなんか可哀そうだ。じゃあそいつの交通費をみんなで払う?そんなのもおかしい

飲み会なんて3000円払って最大限の効用を得ることができるかっていったら正直微妙なラインだ。そのラインで自分が5000円かけて来たいか?って考えたら答えはノーかもしれない。というか5000円かけて2時間で「はいオワリー」で帰るのだけは避けたいと思う。これがもし1回に5000円とられる飲み会だったらどうする。2時間7000円ってなんだよ。キャバクラかよ。俺らは彼に対してキャバクラのねーちゃんと同等のサービスを提供しないといけないのか?無理だろ。

そんな感じで彼は飲み会に表れなくなった。というか呼びづらい。社会人になって尚更呼びづらくなった。彼は実家から名古屋市外の場所へ通って働いてる。もちろん名古屋への定期券はない。

そんな話をいろんな飲み会で話してる。
「え?俺もここへ来るのに片道1000円は普通に使ってるよ。」
まじか、神か。
「電車止まってたからタクシーで来たよ?片道3000円くらい」
まじか、神か。
「俺、勤務先東京だけどこの飲み会のために新幹線で来たよ。往復2万円。この飲み会終わったら帰るから。」

神か

俺の周りには神がいっぱいいました。
俺はずっと名古屋にへばりついてるので飲み会は基本名古屋です。
片道500円くらいの範囲です。すみません。
みんな一つの飲み会にキャバクラ並みのお金をつぎこんでくれてるみたいです。
本当にありがとう。ありがとう。

僕はこうした経験を通じて今後の飲み会で彼らのタバコの火をつけるくらいはしないとなーと思いました。