空が落ちるブログ

空が落ちても何もないよ

ソシャゲに青春を感じることはできるのだろうか

俺はソシャゲを全くやらない。昔のハード信者というわけではないがことさらソシャゲは全然やらない。全然やらないと言ってもはじめからやらなかったわけではない。ソシャゲが話題になった時に多少手は出した。やったのはLINEPOPというゲームだ。

 

どちらかといえば俺はゲーマーだ。子供のころはゲームに嵌った。人よりも多く時間を費やしたと思う。ゲームは悪だというよりもゲームは一つの青春の形でもあると考える方だ。しかしなぜソシャゲは認められないのだろうか

LINEPOPというのはパズルゲームで時間内にどれだけパズルを解けるかというゲームだ。パズルを解くことで得点がつき、時間内にどれだけ高得点を取ることができるかというゲームだ。そしてこのゲームの醍醐味は、LINEの友達と得点を競うことができる点だ。1週間ごとに集計をしており、今週1番得点をあげたのが誰かわかるようになっている。
俺が参戦したのはみんなよりちょっと後だった。しかしかなり熱気のあるタイミングだった。みんながみんなどれだけ高得点を挙げることができるかで盛り上がっていた。始めたばかりの俺は当然ながら全く点を取れなかった。ここで俺の心に火がついた。

負けず嫌いだった俺はたかがパズルゲームごときで人より下にいることが許せなかった。それからはとにかくLINEPOPに時間をかけた。どのように高得点をあげることができるか計算した。高得点動画も参考にしてどんどん極めていった。どのような戦略と戦術を取れば高得点になるかひたすら考えた。そうすると1カ月くらいでランキングに乗るようになった。そしてだいたい2カ月くらいで頂点を極めた。ここに至るにはかなりの時間を費やした。しかしそれによってついにランキング1位という栄誉を手に入れたのだ。

しかしそこには何もなかった。当たり前だがたかだかパズルゲームで1位になったところでなんの栄誉もない。みんなから「すごいね」とか「どうやってやるの?」とかいう話題を振られるくらいだった。

ソシャゲで得られるものは何もなかった。特にパズルゲームなんかたかだか頭の体操程度である。俺の求めるような深い戦略も戦術もない。というかみんなそんなことを考えずにやってる。俺のように高得点動画を見たり、戦略や戦術を練ることもない。ただただ時間つぶしにやってると思う。高得点が出たら喜ぶ。簡単な成功体験がそこにあると気持ちが安らぐだろう。

そんな感じでソシャゲに対する虚無感を最初に感じてしまった。データにお金を払うとか無駄だというが、俺に言わせればデータに時間を払うのも無駄である。ゲーム全部が駄目といってるわけではない。しかし一般的に言われているようにソシャゲには昔あったようなゲームの楽しみがない。ただの単純作業の繰り返しを強制されているようだ。

俺は昔スマブラに燃えた。誰にも負けないくらい練習した。自宅に帰ればとことん練習した。友達の家に行ってはひたすら戦ってた。休み時間にはスマブラの話で盛り上がった。確かに一つの青春がそこにはあった。

白猫プロジェクトとかモンストのCMで友情を打ちだしたCMがある。松木さんとかすっげーソシャゲやってるだけなのに青春やってるみたいなCMしてる。本当にソシャゲに青春的要素があったらそんなCM必要ないんじゃないか?いや俺が勝手に思い出を美化しているだけなのかもしれない。今の高校生にとってはソシャゲで青春を味わっているのかもしれない。それを批判するのは辞めておこう。ただただ年を取っただけなのかもしれない。あの時の俺はソシャゲでも燃えることができたのだろうか。その時に青春を感じることができたのだろうか。