空が落ちるブログ

空が落ちても何もないよ

オタクな彼女が欲しいと言う彼へ

オタクの友達が彼女が欲しいと嘆いている。ついに彼も二次元から旅立とうとしているらしい。素晴らしいことではないか。彼の心意気に俺も微力ながら手伝いたいと思う。さあ思う存分理想の彼女について語るがいい。ツンデレポニテか?ロリ顔巨乳か?人妻熟女か?さあ!君はどんなストーリーを三次元で紡ぐんだ?そんな気持ちで俺は聞いたのだ。

 

「オタクな彼女が欲しい」

そうきたか。オタクな彼女。これはどうした難しいものだ。はっきりいってこれほど難しいものはない。お前のいうことだ。オタクな彼女といいつつも※が必要だろう。ある程度の顔はどうしても必要だもんな。そりゃオタクでデブでブスな彼女を俺もお前のために投入しようとは思ってないからそこは安心しろ。

さてさてどうしたものか。彼に限らず「オタクな彼女」を欲しいという男は結構いる。自分と趣味が同じ人が欲しいという理由と、自分自身を理解してくれる人が欲しいと言う人がいる。オタクというのは一般的に好き嫌いが分かれる分野だからな。一緒に趣味について話すことができたら楽しいだろうし、アニメや漫画について一緒に見れたら楽しいもんな。そんな幻想を誰もが抱く。でも実際のところ俺は本当に辞めておけとアドバイスをしたい。

まず一つ目の理由はそもそも数が少ないのだ。オタクな女の子っていうとどうしても男より数が少ない。もうこれは野球部の生徒と野球部のマネージャーのような感覚だ。そもそも興味を持ってる人数が少ないのでどうしようもない。野球部の中でマネージャーと付き合うことができるのはキャプテンかエースだっていう感覚だ。ライパチ(ライト8番)の彼にマネージャーと付き合うのは難しい。

二つ目の理由がオタク同士は反発しあう可能性が高いというところだ。彼がどうしてオタクなのかっていうとこだわりが強すぎるからだ。とにかく1つのことに対してやたらこだわる。それは素晴らしいことだ。でもこと恋愛関係にするとそのこだわりは諸刃の剣でしかない。しかも彼女まで諸刃の剣を持ってしまってどうする。彼の好きなアニメについて彼女は批判的なこだわりを持ってるかもしれない。お互い引くはずがない。それがオタクであることだから。だからこそ合わない。合うはずがない。奇跡的にこだわりすら合うような人が見つかればいいが、まずそんなのはいない。流石に難しすぎる。

三つ目の理由としてオタクな彼女っていうのは、今までの彼と同じように三次元での相手を欲していないのだ。オタクな彼女は現在進行形で二次元の世界に生きているのだ。彼が今回気持ちを新たに三次元で生きることを決意したのかもしれないが、偶然にもオタクな彼女もこのタイミングで三次元で生きることを決意していないといけない。無理だろ。そもそもオタクはそんなに二次元と三次元を行き来するわけではない。あって一、二回である。その奇跡的なタイミングで出会うオタクな彼女なんて俺の力がどうとかそんな問題じゃないぞ。

いやいや全くもって微力ながらも力になれなかった。オタクな彼女とかいう究極に高いハードルを彼は「まあこれくらいいるでしょ」みたいな感覚でいう。それだったら美人でナイスバディで優しい彼女を探した方が早い。そもそもギャルゲですらオタクな彼女っていないじゃないか。ツンデレポニテよりも属性として低いぞ。いるとしたら腐女子くらいだ。それでいいのか。だめだろ。

まあ結論としてはオタクな彼女を求めるよりも、オタクなことに対して興味を持ってくれるくらいのやつがお前には合うと思うぞ。オタクなお前はその知識を披露している時が楽しそうだからな。それを楽しそうに聞いてくれるやつを相手にした方が絶対にいい。でもその彼女がお前のレベルになるなんて絶対に思うな。彼女は楽しく聞いているけれども、聞くのが楽しいだけだ。オタクになりたいわけじゃない。

そういう感じで彼に限らず、世の「オタクな彼女」が欲しいという人は一度思いとどまった方がいい。オタクな彼女を求めて三次元に生きるくらいなら二次元にいた方がいい。二次元は裏切らないからな。オタクな彼女を求めるくらいなら二次元に生きよう。オタクな彼女とオタクな彼が付き合おうっていうのは、卓球部の補欠と野球部のマネージャーが付き合おうと言っているようなもんなんだ。

野球部のマネージャーと付き合えるのはキャプテンかエースだけなんだから。