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マクドナルド「クリームシチューパイをシチュパイと呼べ」

最近マクドナルドが低迷しているみたいです。ネット上で異物混入などが騒ぎだされてからでしょうか。顧客が品質を求めるようになり、「マクドナルド=質が悪い」というイメージがついてしまっている現状。打つ手打つ手全てが悪手になってしまうのは致し方ないことなのかと思います。

最近マクドナルドは略称を積極的に取り入れている印象があります。さきほどCMで拝見しましたが、クリームシチューパイという新商品を打ち出した見たいです。かつてホットアップルパイや三角チョコパイなど人気商品を世に送り出していたマクドナルドとしては、得意のパイで利ざやを稼ぎたいといったところではないでしょうか。

しかしCMで気になった点があります。先ほどの略称ですが、このクリームシチューパイは「シチュパイ」と略すそうです。

ここ最近マクドナルドは「バーベキューポークバーガー」を「バベポ」、「エッグチキンバーガー」を「エグチ」と略す事を前面に押し出しています。おそらく「バベポ」って何?「エグチ」って何?というような疑問から関心を引こうという戦略でしょうか?「エグチ」に関して言えば「江口くん」らしき人が「俺?」というCMもあり、関心をひくような努力をしています。

しかしながら「シチュパイ」は略し方としてどうなのでしょうか。今回私は無理な略し方をしたなあというのが正直な感想です。

そもそも略称というのは会社の方が提案するようなものではないのかと思います。顧客の間で自然と広まるものではないでしょうか。そしてそれが独自の進化を遂げるのが日本語のおもしろさでもあると思います。

マクドナルド自体がいい例かもしれません。関東圏ではマックという略ですが、関西圏ではマクドという略し方がされてます。大手コンビニ「セブンイレブン」も「セブイレ」や「セブン」といった様々な略し方があります。

またゲーム業界に言えば漢字部分を除いたひらがな部分のみを読むといった略し方が一般的に普及しているようです。「遥かに仰ぎ、麗しの」というゲームは「かにしの」や「かにぎしの」といった呼ばれ方をされています。一般的には考えられない略称であるなと感心したものです。

このように略称というものは日本語の独特な発展の形なのかと思われます。またその略称があるからこそ親しみを持つことができるというのも事実です。しかしながらその略称が企業から押しつけられたようなものであれば、顧客はどう思うのでしょうか。そんな押しつけがましい略称を自然と嫌だなと思うのではないでしょうか。

やはりマクドナルドの最近の戦略にははなはだ疑問を覚えます。おいしいのはポテトだけですね。非常に残念です。

今回発売された新商品「クリームシチューパイ」もなんとなくダメな気がします。そもそも流行に敏感な若者がクリームシチューに興味をそそられるとは思いません。だからこそ早めにこの商品の略称を変えた方がいいと思います。

是非とも「シッパイ」でご検討ください。