空が落ちるブログ

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社内営業の大事さ

社内営業は大事だぞ!

ってよく使い古された言葉だと思う。俗にいう根回しの精神。仕事を円滑に進めるために必要なことであって、むしろこれをしないと成果をなかなか上げることができない。会社の営業マンなんて大抵客と上司との板挟みにあうから、その両方とうまく折り合いをつけないといけない。

一般的な営業で車のディーラーなんかは社内営業がうまくいってると「ここまで安くできますよ」ってのが出来る。320万の車を300万で売ることができますよーってのが出来る。社内営業うまくいってない人はこれがなかなか下げれないんだと思う。事前に会社の上司に「320万ですけど300万だったら売れる可能性が高いです。」と一言言っておくだけでだいぶ違う。

露骨な根回しも結構あって上司も人だから飲みについてきてくれるやつの頼みは聞いちゃうってのもある。サラリーマンは大変だ。

んで聞いた話なんだけど銀行員の社内営業は他の会社よりも大変だって言ってた。金融機関って営業がきつそうなイメージあるなあとは思ってた。あと人間関係きつそうだなあって思ってた。まあそれが事実あっていたということだ。

彼曰く銀行ってのは社内営業で売上を5倍にも10倍にもすることができる仕事らしい。どういうことか。

銀行員の営業ってのはお金を貸すこと。一方銀行の取引先ってのはお金を借りたい人。もちろん利息とかいろいろあるけどとにかく会社はお金を借りたいらしい。するとお互いに意見が合致する。銀行の営業は多くのお金を貸したい、銀行の取引先も多くの金を借りたいってので客の方の問題が一気に解決する。一方で車の営業ってのは売上を増やしたい、車の取引先は価格を下げたいってので意見があってない。ここが大きな違い。

こうなると銀行員ってのは客と上司との板挟みってのがなくなる。するとあとは社内営業の力でなんとかしていくだけになる。審査とかいろいろ厳しいものはあるが貸せるだけ貸すってことになる。この幅、やはり上司も人ということで感情にかなり左右されるらしい。

あいつは頑張ってるから通してあげよう。事前に話してくれたし対策を打たないとな。と上司はなる。逆に社内営業やってないやつには「お前の案件なんか通してやるもんか」ってなる。

金額にしても100万200万の話ではない。1000万円が5000万、1億って話になるらしい。削るわけじゃないから金額の幅がすごいことになる。もちろん客がそれだけ借りるかって話にもなるが、業績のいい会社だと貸すのは簡単になるらしい。あとは上司になんと説明するか。

一応金融庁とかの検査があってちゃんと理由があってお金を貸したのかとかそういうの見られるらしい。しかしそこも社内営業うまくやってればちゃーんとやってくれるって。

すごい社会だな。いやもしかしたらもっとひどい社内営業を必要とするところがあるのかもしれない。

ちなみに社内営業ってのはかっこよくいうと「ロビー活動」とも言うらしい。東京オリンピックを誘致した時にこのロビー活動がかなり話題となった。「お・も・て・な・し」とかクリステルが言ってる間にロビーでかなりの激戦があった。このロビー活動がなければ東京オリンピックはなかったと言ってもいい。それくらいすごかったらしい。

政治の世界の社内営業はかなり厳しいみたい。甘利経済再生担当大臣が辞任しました。秘書がお金受け取ってました。「いい人とばかり付き合ってたらやっていけない」と話し、かなり内部にも敵がいた様子。お金に関してもはめられたのではないかとも言われてる。もっと社内営業をうまくやってればよかったと思うのかね。大事なのは他にあった気もするが。